シンプルさは主張するのは簡単でも、証明するのは困難です。証明となるのは部品点数と、それぞれの部品が故障したときにシステムに何が起こるかです。
存在しない部品
ポンプ不要のシステムにはポンプがなく、したがって電源も、変圧器も、圧力スイッチもありません。プラグがないので、シンク下にコンセントは不要で、分電盤にも何も加えません。騒音の元がないため、音もしません。これらの部品はどれも故障しません。どれも存在しないからです。
それが何を意味しないのかを正確に述べておく価値があります。ポンプ不要は、水圧不要ではありません。これらのシステムが機能するのは水道がすでに水圧を供給しているからであり、各モデルには、それを下回ると仕様どおりの性能を発揮しない最低入口水圧があります。また、ポンプ不要なのはアンダーシンク型と業務用のラインナップです。A95Rは河川や湖の水向けに設計されており、借りられる水道水圧がないため、25 Wのプライミングポンプを搭載しています。
ハウジングが少なければ、継ぎ目も少ない
従来の多段式システムは各段を個別のハウジングに収めており、ハウジングごとにシール一つ、ブラケット一つ、接続箇所二つがあります。各段を一つのカートリッジ本体に統合すれば、この三つの数がすべて一度に減ります。継ぎ目が少なければ、半年も誰も開けないキャビネットの中で、じわじわと漏れが始まる箇所も少なくなります。
シンプルさの代償
それにも代償はあります。一体型カートリッジはユニットごと交換するため、まだ使えるステージも寿命を迎えたステージと一緒に交換されます。ポンプのない設計は実際に得られる水圧に合わせて選定する必要があり、そのぶん設置前の調査の重要性は下がるどころか高まります。これらがトレードオフであり、システムを何よりもまず設置場所の水圧と水源に基づいて選ぶべき理由です。



